2021年7月7日 投稿者: admin オフ

小田急の複々線化・立体交差工事

都心に乗り入れる民鉄各社にとっての悩みの種は、踏切の存在と言っていいかもしれません。特に通勤ラッシュ時間帯の超過密ダイヤを遵守しようとする中で運行は徐行をしいられ、沿線住民にとっては「開かずの踏切」と化すという状態が続いていました。これを解消すべく各社とも早くから手を打とうと取り組んでいますが、ことが土地に関わる工事であり、日常の運行を維持しながらという工事はどうしても長期化を余儀なくされてしまいます。小田急もご多分にもれず早くから始まった東北沢~和泉多摩川間の複々線化に合わせた立体交差工事でしたが、これは踏切解消のみならず複々線化によるラッシュ時間帯の各駅停車車両と急行などの連携をスムーズにおこなえるようにするという一挙両得の大工事でした。それもようやく2019年3月で全区間終了を迎え念願の悩み解消で一層の利用者へのサービス向上につなげるべく次へのステップアップ目指して取り組み中とされています。それが下北沢エリアの立体交差により空いた地上部の開発プロジェクトに他なりません。この大プロジェクトのコンセプトは「既存の文化を崩さず、街のよさを活かす」と言われています。都心に乗り入れる民鉄の中でも一社での最長の運行距離を誇る小田急電鉄の沿線は都心での住まい選びに関心のある人には見逃せない路線と言っていいかもしれません。